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Brightly.

歩んできた僕らの道標。あの日あの時忘れはしない。
見詰めてた。淡い願いを描き、何故震えている?
孤独を抱え、少年は晴天の空に何も無いことの、意味、を。

+++

その音はわたしの想像はるかに超え。

01、アルバムの出だしをもうちょっと攻撃的なものだと予想していたが
アッサリと裏切られ優しく頬をなでるように、ただ優しく。音は優しく。
囁くように声は流れ音は流れ。
そこから急下降してスクリーム、えぐられる。
例えば、まっさらな紙で指をすぱっと切ったような、
そんな一瞬の鋭利さと、後からくるじんわりとした痛み。

『重み』はたぶん、『Withering to death.』のほうが強い。
あのアルバムの『重み』と『痛み』は半端無い。
『痛み』に押しつぶされそうな感情は今作には少ないように思える。

裏を返せば、『痛み』に馴れてしまったか。
『痛み』に押しつぶされて、『痛み』の感覚を失ったか、
そんなふうにも考えられる。
…『痛み』に開き直ったとも、とれるやもしれないけれど。

京くんの慟哭は前作をはるかに超えている。
シングル単体として異彩だ(とわたしは思)った、『Agetated Screams of Maggots』が、
05の布石のように置かれており、そこから始まる05の狂いっぷり。
06『凌辱の雨』、07とクールダウンしてゆくように錯覚してしまうようで
(実際、07のスロウなAメロは心地よい。その後からまた戻るのだけれど)
変幻自在のシャウトというか金切り声というかもう…。
あのひとの喉はほんとうに大丈夫なんだろうかと真剣に心配になってきた。

なんとなく、だけど。
アルバムの核は『艶かしき安息、躊躇いに微笑み』だと、思う。
慟哭を貫き、ただ喉裂けるまでの叫びとは違い、
あの曲だけはなんだか、『痛み』が違って聴こえた。
前作の核『dead tree』の『痛み』はそれはもう、
受け止めるのを放棄してしまいそうなほど辛いものがあったけれど。
あの曲はなんだろう。
『痛み』を進んで抱きとめたくなるような、そんな、感覚。
できるならその『痛み』を和らげてあげたいと、思った。
なんとなく。けれどその意思ははっきりと。

09で流れはゆっくりと、10でまたさらにゆるやかに、優しく。
11でそのゆるやかな流れに毒が混じる。
そして毒を含んだ流れは徐々に加速度を増して、最後に待つもの。
13、『CLEVER SLEAZOID』。
曲ひとつとしては違和感の拭えなかった曲が、
すべてを通した後だと、何の歪みもなかった。
完成されていた。
曲単体の歪みは、アルバム全体の歪みに沿っていた。

+

特典ディスクはやっぱり予想通りというかなんという、か。
…うん。
なんだか、うまく言葉が見つからない。
どれだけ言葉を並べてもきっと表現しきれない。

ただ一言、記すならば。

「この痛みは紛れもなく彼の痛みであり、自分の痛み」

+

『美徳に酔う快感を覚えた人々に告ぐ

この事実は音楽という概念に留まる物ではない
芸術を愛する者への未来からのメッセージである』

いつかわたしは、この言葉を理解できるのだろうか。

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